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副業の時間を確保する方法:本業・家事と両立する週10時間のスケジュール例

副業の時間を確保するには、本業・家事・睡眠など動かせない時間を先に書き出し、残った時間から副業に使う曜日と時間帯を決めて、毎週同じ時間にカレンダーへ入れます。残業などで崩れた週に使う「予備」の時間も決めておくと、週10時間のような目標を続けやすくなります。

この記事では、平日の夜に副業を行う人と、週末にまとめて作業する人の架空の例を使って、次の内容を紹介します。

  • 副業に使える時間帯の見つけ方と記入例
  • 週10時間を確保する1週間のスケジュール例(平日型・週末型)
  • 残業などで予定が崩れた週の組み直し方
  • 家族と予定を共有して、副業の時間を守る方法

副業の時間が続かなくなる主な原因

副業の時間が続かなくなる原因は、1つとは限りません。当てはまるものから、対応する手順を見直してみてください。

原因

起きること

見直す手順

1

週の合計時間だけを決めている

平日は後回しになり、週末に詰め込んでも終わらない

手順2・3

2

副業の時間を予定に入れていない

家事や急な用事が入り、副業の時間がなくなる

手順4

3

副業の時間を家族と共有していない

家事の分担や家族の予定と重なり、そのたびに調整が必要になる

手順4

4

予定が崩れたときの決まりがない

一度ずれると、そのまま続かなくなる

手順2・5

崩れた週の立て直し方は、後半の「残業や家族の予定で崩れた週の組み直し方」で、時間そのものが足りない場合の見直し方は、手順3と手順5で説明します。

副業の時間を確保する5つの手順

ここからは、次の会社員Aさんを例に進めます。

  • 本業:事務職。平日9:00〜18:00の勤務(休憩1時間)で、通勤は片道40分
  • 副業:Webライター(業務委託)。週10時間を目標にしている
  • 家族:パートナーと2人暮らし。家事は2人で分担している

※人物、時間、仕事の内容はすべて架空の例です。週10時間は、この記事で例にする目標です。必要な時間は、副業の内容や受ける仕事の量によって変わります。

手順1. 1週間の「動かせない時間」を書き出す

最初に、睡眠、本業、通勤、食事や家事など、副業のために動かせない時間を書き出します。Aさんの平日は次のとおりです。

時間帯

すること

時間

6:30〜8:20

朝の支度、朝食

1時間50分

8:20〜9:00

通勤

40分

9:00〜18:00

本業(休憩1時間を含む)

9時間

18:00〜18:40

通勤

40分

18:40〜20:30

夕食、家事、入浴

1時間50分

20:30〜22:00

空いている時間

1時間30分

22:00〜23:30

休息、翌日の準備

1時間30分

23:30〜6:30

睡眠

7時間

平日に副業に使えそうなのは、夕食や家事を終えた20:30〜22:00の1時間30分です。睡眠の時間は先に決めておき、副業のために削らないようにします。この例では7時間にしていますが、自分の体調に合わせて決めてください。

会社員の平日24時間を睡眠、本業、通勤、家事などに分け、20時30分から22時の1時間30分が空いていることを示した図
動かせない時間を先に書き出すと、副業に使える時間帯が見えてきます。※架空の例です。

土日も同じように書き出します。Aさんは土日とも23:30〜7:30に眠り、土曜は8:30〜9:30に掃除と洗濯をまとめて行います。土曜の午後は買い物や家族の予定、日曜の午後は家族と過ごす時間です。

手順2. 時間帯ごとに「○・△・×」を付ける

次に、書き出した1週間の時間帯ごとに、副業に使うかどうかの印を付けます。

  • ○:毎週、副業に使う時間
  • △:予定が崩れた週だけ使う予備の時間
  • ×:副業に使わない時間(睡眠、本業、家族と過ごす時間など)

Aさんの場合は次のとおりです。

時間帯

平日(月〜金)

土曜

日曜

時間帯

朝

平日(月〜金)

×(支度と朝食)

土曜

×(朝食、8:30〜9:30は掃除と洗濯)

日曜

×(ゆっくり過ごす)

時間帯

午前

平日(月〜金)

×(本業)

土曜

○ 9:30〜11:30

日曜

○ 9:00〜11:00

時間帯

午後

平日(月〜金)

×(本業)

土曜

×(買い物、家族の予定)

日曜

×(家族と過ごす)

時間帯

夜(20:30〜22:00)

平日(月〜金)

月〜木は○、金は△

土曜

×(家族と過ごす)

日曜

×(翌週の準備)

時間帯

22:00以降

平日(月〜金)

×(休息と睡眠)

土曜

×(休息と睡眠)

日曜

×(休息と睡眠)

○を付けるときは、「疲れている日でも始められるか」を目安にします。毎週続けられない時間に○を付けると、予定が崩れる原因になります。Aさんは、平日の最後の金曜の夜を△にしました。週の前半に使えなかった時間を、同じ週のうちに取り戻せるからです。

手順3. ○の時間を合計し、週10時間に届くか確かめる

○の時間を曜日ごとに合計します。

曜日

副業に使う時間

時間

月〜木

20:30〜22:00

1.5時間×4日=6時間

土

9:30〜11:30

2時間

日

9:00〜11:00

2時間

合計

10時間

予備(△)

金 20:30〜22:00

1.5時間

Aさんは、○の合計がちょうど10時間になりました。

合計が足りない場合は、×の時間を○に変える前に、目標の時間を見直します。睡眠や家族と過ごす時間を減らして○を増やすと、続けにくくなるためです。たとえば○の合計が8時間なら、まず週8時間で始め、受ける仕事の量も8時間に収まるように決めます。合計が10時間を超える場合も、すべての○を使う必要はありません。

1回の時間の長さによって、向いている作業も変わります。Aさんは、平日の1.5時間を記事の構成や下書きに、土日の2時間を仕上げや修正など、まとまった時間が必要な作業に使っています。

手順4. 副業の時間をカレンダーに入れ、家族と共有する

決めた時間は、毎週の繰り返しの予定としてカレンダーに入れます。

  • 予定の名前は「副業:執筆」のように、何をする時間かが分かるようにする
  • 予備(△)も「副業(予備)」という予定にしておく
  • 家族と共有しているカレンダーがあれば、そこに入れると、家族にも副業の時間が伝わる

家族と共有するときは、副業の時間に合わせて家事の分担も決めておきます。たとえばAさんは、副業をする月〜木の夕食の片付けをパートナーが担当し、代わりに金曜と土曜の夕食はAさんが作ることにしています。金曜の夜の予備は、使う週だけ早めに伝えます。

本業の会議や出張が会社のカレンダーにしか入っていない場合は、後半の「本業・副業・家族の予定が別々のカレンダーにある場合」も参考にしてください。

手順5. 週に1回、予定どおりに使えたかを振り返る

週の最後に、予定した時間と実際に使えた時間を比べ、翌週の予定を調整します。Aさんは、日曜の副業の時間(9:00〜11:00)の最後の10分を振り返りに使い、次のように記録しています。

週

予定

実際

崩れた理由

翌週の対応

週

1週目

予定

10時間

実際

10時間

崩れた理由

―

翌週の対応

変更なし

週

2週目

予定

10時間

実際

8.5時間

崩れた理由

火・水の残業

翌週の対応

不足の1.5時間を翌週の予備に回し、翌週は新しい仕事を受けない

週

3週目

予定

11.5時間

実際

11.5時間

崩れた理由

―

翌週の対応

変更なし(予備を使い、予定どおり終えた)

予定より少ない週が続く場合は、目標の時間か受けている仕事の量が、今の生活に合っていない可能性があります。目標を週8時間に下げる、納期に余裕のある仕事を選ぶなど、続けられる形に見直します。崩れた週の組み直し方は、後半で詳しく説明します。

週10時間の1週間のスケジュール例:平日型と週末型

週10時間の分け方は1つではありません。平日の夜に少しずつ進めるAさん(平日型)に対し、平日の帰りが遅いBさん(週末型)は、土日にまとめて進めています。2人の1週間は次のとおりです。

曜日

Aさん(平日型)

Bさん(週末型)

月

20:30〜22:00 副業

―

火

20:30〜22:00 副業

21:00〜22:00 副業

水

20:30〜22:00 副業

21:00〜22:00 予備

木

20:30〜22:00 副業

21:00〜22:00 副業

金

20:30〜22:00 予備

―

土

9:30〜11:30 副業

9:00〜12:00 副業、13:30〜15:30 副業

日

9:00〜11:00 副業

9:00〜12:00 副業、14:00〜15:00 予備

副業の合計

10時間(平日6時間、土日4時間)

10時間(平日2時間、土日8時間)

予備

1.5時間

2時間

平日の夜に分けて進める型と、週末にまとめて進める型の、週10時間の副業スケジュールを比べた図
どちらも週10時間。生活に合わせて、平日に分けるか週末にまとめるかを決めます。※架空の例です。

Bさん(架空の例)は営業職で、平日は帰宅が20時を過ぎることが多いため、平日の夜は火曜と木曜の1時間だけにしています。この1時間は、メールの返信や、週末に書く記事の下調べなど、短く区切れる作業に使います。土曜は午前と午後に分けて5時間、日曜は午前に3時間進めます。平日に使えなかった時間は水曜21:00〜22:00の予備で取り戻し、それでも足りない週だけ日曜14:00〜15:00の予備を使うと、家族と決めています。日曜の午後は、予備を使う週の1時間を除いて家族と過ごします。

どちらの型が合うかは、平日の夜に使える時間と、副業の作業の進め方で決めます。

型

向いている人

注意すること

平日型

平日の夜に、毎日同じ時間を取りやすい人。少しずつ進められる作業が多い人

残業が多い週は崩れやすい。予備は週の後半に置く

週末型

平日の帰りが遅い人。まとまった時間で進めたい作業が多い人

週末の予定や行事と重なると取り戻しにくい。家族と先に予定を共有し、予備も決めておく

残業や家族の予定で崩れた週の組み直し方

予定が崩れたときは、次の順番で組み直します。

  1. その週の予備(△)を使う
  2. まだ足りなければ、締切に余裕がある作業を翌週の予備に回す
  3. 締切に間に合わない場合は、分かった時点で副業先に相談する

足りない時間を、睡眠や家族と決めた時間を削って埋めることはしません。

例として、Aさんの週の火曜と水曜に、本業の残業が入ったとします。

曜日

予定

実際

時間の増減

曜日

火

予定

20:30〜22:00 副業

実際

残業で使えなかった

時間の増減

−1.5時間

曜日

水

予定

20:30〜22:00 副業

実際

残業で使えなかった

時間の増減

−1.5時間

曜日

金

予定

20:30〜22:00 予備

実際

副業に使った

時間の増減

+1.5時間

曜日

週の合計

予定

10時間

実際

8.5時間

時間の増減

1.5時間の不足

火曜と水曜の残業で使えなかった副業の時間を金曜の予備で取り戻し、不足分を翌週に回すか副業先に相談する流れを示した図
予定が崩れたら、まず同じ週の予備を使います。※架空の例です。

Aさんは、残業が決まった時点で金曜の予備を使うことにし、パートナーにも伝えます。それでも1.5時間足りないため、締切に余裕がある作業を、翌週の金曜の予備に回します。翌週は予備が残らないので、新しい仕事は受けないようにします。

締切に間に合わない場合の相談は、締切の直前より、相手が予定を組み直せるうちに伝えるほうが、調整の選択肢が広がります。相談するときは、次のように代わりの案を添えます。

申し訳ありません。今週は作業の時間を予定どおりに取れず、○日にお約束していた原稿の納品が難しくなりました。○日の○時までに納品する形でもよろしいでしょうか。難しい場合は、仕上がった部分を先にお送りし、残りを○日にお送りする形でもご相談させてください。

予定どおりに進まない週が続く場合は、手順5の記録をもとに、目標の時間や受ける仕事の量を見直します。

会社員の副業で知っておきたい、労働時間のルール

副業の時間を考えるときは、働き方によって労働時間の扱いが変わることも知っておきましょう。2026年10月1日時点で厚生労働省が公開している「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(令和4年7月改定)では、次のように整理されています。

  • アルバイトなど、副業先にも雇用されて働く場合は、原則として本業と副業の労働時間が通算されます(労働基準法第38条第1項)
  • フリーランスとして業務委託を受けるなど、雇用されずに働く場合は、労働時間は通算されません
  • 副業・兼業をする人は、自ら仕事の量や進み具合、かかる時間、健康状態を管理する必要があるとされています

Aさんのように業務委託で働く場合も、副業の時間が長くなりすぎないよう、自分で管理することが大切です。副業を始める前には、勤務先の就業規則などで、副業に関するルールも確認しておきましょう。詳しくは、厚生労働省の「副業・兼業」のページで確認できます。

本業・副業・家族の予定が別々のカレンダーにある場合

副業の時間を決めるときに、本業の予定が会社のカレンダーにしか入っていないと、夕方の会議や出張など、残業になりやすい日に気づきにくくなります。家族と共有しているカレンダーに本業の予定が入っていなければ、家族からも、会議や出張で帰りが遅くなる日が分かりません。

Aさんの場合、本業の予定は会社のMicrosoft 365アカウントのOutlook予定表に入っています。副業の時間は、家族の予定と一緒に、個人のGoogleアカウントで家族と共有しているカレンダーに入れています。本業の予定をまとめる方法には、主に次の3つがあります。

方法

向いている状況

注意点

自分や家族のカレンダーに手で書き写す

本業の予定が少なく、変更も少ない

変更やキャンセルの直し忘れが起きやすい

本業のカレンダーを、個人のアカウントへ共有する

会社のルールで、外部への共有が認められている

会社のアカウントでは、共有できる範囲を管理者が決めている場合がある

同期サービスで自動的に反映する

本業の予定や変更が多い

会社のアカウントを外部のサービスと連携してよいか、事前に確認する

Lynxで、本業の予定を家族や副業先のカレンダーへ反映する

書き写す手間や直し忘れを減らしたい場合は、Lynxのカレンダー自動同期を使う方法があります。GoogleカレンダーとOutlook予定表をLynxに連携し、予定が入っている「同期元」から、予定を反映したい「同期先」のカレンダーへ同期します。設定後は、同期の対象となる予定を同期元で追加・変更すると、同期先にも反映されます。

Aさんなら、次のような設定が考えられます。

目的

同期元 → 同期先

設定のポイント

本業の会議や出張で帰りが遅くなる日を、家族と共有しているカレンダーに反映する

本業のOutlook予定表 → 家族と共有しているGoogleカレンダー

同期方法を「イベント名のみ変更」にし、イベント名を「仕事」にする。終日の予定などは除外条件で外せる

副業先の担当者に、本業の会議で埋まっている時間を伝える(副業先から発行されたカレンダーがある場合)

本業のOutlook予定表 → 副業先のGoogleカレンダー

同期方法を「イベント名のみ変更」にし、イベント名を「予定あり」にする

会社のOutlook予定表の予定を、家族と共有しているカレンダーには「仕事」、副業先のカレンダーには「予定あり」という名前で同期する設定を示した図
1つの同期設定は一方向です。副業の時間は、自分でカレンダーに入れます。※説明用のイメージです。

「イベント名のみ変更」では、会議名や参加者などの内容は同期せず、「仕事」「予定あり」などの名前で時間だけを反映できます。1つの同期設定は「同期元 → 同期先」の一方向です。副業の時間は、これまでどおり自分でカレンダーに入れます。

無料プランでは、連携できるカレンダーは3アカウントまで、同期設定は2件まで、自動同期の対象期間は30日間です(2026年10月1日時点の料金プランに基づきます)。この例は会社、個人、副業先の3アカウントと2件の設定なので、無料プランで作れます。連携するアカウントが4つ以上になる場合や、同期設定が3件以上になる場合は、Proプラン(連携は無制限、同期設定は30件まで)が対象です。

まとめ:副業に使う曜日と時間帯を決める

副業の時間を確保して週10時間を続けるには、合計時間を決めるより先に、毎週使える曜日と時間帯を決めることが大切です。予定が崩れたときは、予備、翌週への繰り越し、副業先への相談の順で組み直し、睡眠や家族との時間を削って埋めないようにします。

今週から始めるなら、次の3つを進めてみてください。

  1. 平日と土日の「動かせない時間」を書き出す
  2. 時間帯ごとに○・△・×を付け、○の時間を合計する
  3. ○と△の時間を繰り返しの予定としてカレンダーに入れ、家族に伝える

関連記事・ヘルプ


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